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ロシアより愛を込めてPART2

全米で、決勝戦にロシア人が進出したのも初ならば、ファイナリストが2人ともロシア人も史上初。


まずは壮絶な準決勝から

カプリアティvディメンティエワですが、カプリアティの準々決勝のセレナ戦の印象が強かっただけに、そのギャップに驚きました。
セレナとの激しい打ち合いとはうってかわって、ディメンティエワの緩急のある戦法。
といいますか、基本的に緩いんですね。サーブが。

ちょっと拍子抜けするくらいに。また、それが癖のある球で打てないんですねカプリアティが。
そして、タイミングを計ってのネット際でのプレーも光りました。
ただ、カプリアティもそのプレーの上をいくのですが、ついに粘り勝ちという感じで、ディメンティエワが決勝に進出。
Elena Dementieva


ダベンポートvクズネツォワは、ダベンポートが試合中に負傷したらしく、クズネツォワが難なく勝利。これで、ローランギャロスに続く今年2度目のオール・ロシアン・ファイナル。ウィンブルドンでシャラポアが優勝しているので3連続ロシア人チャンピオンというロシアの風に包まれる女子テニス界です。

Lindsay DavenportLindsay Davenport

才能の爆発、クズネツォワ

ロシア人同士の決勝戦は全仏に続いて2回目でその1回目にも登場したのがディメンティエワ。
「これが私にとって最後のローランギャロスなのではない」といっていましたが、全米でもここまで来たのは、相当な実力の持ち主。

もう全然ディメンティエワ有利。というか、あの準決勝をみたら是非チャンピオンになってもらいたい。

しかしだ。始まってみればクズネツォワの強烈なプレースタイルに感服。
「男子のようなテニスをしますね」「普通、男子のコーチから男子のテニスを教えられても、体がついていかないんです」と遠藤愛氏。
「それはお父さんがロシアの自転車のメダリストのコーチ、お母さんもお兄さんも自転車競技でトップクラスの成績だそうです、それと関係あるかもしれませんね」と田中アナ。
確かにクズネツォワの太ももは、自転車競技、あるいはスピードスケートの選手のようである。

豪快なショットがネットにかかってミスしてもなんのその。決まれば最高のショット!
かならずWinかErrorのどちらかだ。
「次のことなんて何も考えてないですよね、とれなければ終わりというショットですよね」
「ゴロヴィンを上手くした感じ」by遠藤愛氏。
ディメンティエワがいつペースを握るのかを楽しみにしていました。クズネツォワに離されずにしっかりと闘っていましたから。

しかし、クズネツォワは、乱れませんでした。まるで決勝戦ではなく、準々決勝あたりのようにのびのびとプレーしてました。

最後まで、乱れなかったクズネツォワが、たんたんと勝ってしまった。強烈な印象を残して。



ウィナーズ・スピーチ

クズネツォワは、ゆっくりとあるきながら、徐々に喜びが表情にあらわれ、観客席を駆け上り、コーチのナブラチロワと抱擁を交わす。それをただただ見守るディメンティエワだった。

セレモニーでディメンティエワは言った。
9.11に起こったテロのこと、そして最近のロシアでのテロのこと。さらに、平和を祈ってみんなテロに負けずに闘おうと。そして黙祷を。
彼女の提案で、その場で黙祷が始まった。10秒程度だったか黙祷が終わって、幸せな拍手に包まれました。


クズネツォワは、英語が上手でないのでといいながら、長々ととても上手に自分のコーチを紹介しつつ、感謝を伝えた。

「彼女の指導でここまでこれました。今日もあなたならできるって言ってくれました。ありがとう、マルティナ・ナブラチロワ」
「テロに比べたら私の勝利なんてちっぽけなもの。胸の喪章と供に勝利を犠牲者に贈りたい」
立派なスピーチを、まだ歯勢矯正中の歯を光らせて語る19歳であった。

Dementieva, Kuznetsova

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