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2006年4月の6件の記事

悔しいが面白い、陰日向に咲く

だめだけどよかったシリーズその4。劇団ひとりの「陰日向に咲く」を読んだ。


アメリカ兵をぶん殴れ!

劇団ひとり著「陰日向に咲く」を評判なので買ってしまった。
陰日向に咲く

お笑いタレントの本と、馬鹿にしていた。悔しいが、おもしろかった。

ダメな人ばかり出てくる5つの短編集。

短編がわずかに絡んでおり(アメリカ兵をぶん殴る話しとか)、ついつい前のページに戻って確認しニヤリとしてしまう。

ストーリーに余計なものがなく、削ぎ落とされた文章でここまで書けるのはすごいと思った。
シンプルに書くのってすごく難しいし。

覚悟して読まないとシンプルすぎて感情移入がうまくいかない。


似ているなと思ったのは
ダン・ローズ著「ティモレオン~センチメンタル・ジャーニー~」
ティモレオン

ドライなタッチで書いてあるが、それは残酷な人の生き様。
こちらもいくつかの短編から構成されており、テンポよく読めます。

週間ブックレビュー 2003年09月07日の放送内容
アナウンサーの一言(柴田祐規子)

「悲劇的な数々のエピソードは無垢な犬の目を通して語られることで、美しい結晶になる」という東さんに対して、長嶋さんは「どの悲劇も人の感情の温度差について描いたもの。片方が思いを寄せても片方は無関心という、人間関係の温度差一点にこだわった作品では?」という全く異なる読み方でした。

あとがき大全(25)/金原瑞人

今月、とてもうれしいことがあった。『ティモレオン』が「ダ・ヴィンチ」のプラチナ本に選ばれたのだ。先月号に書いたとおり、あまり一般受けのする本でないことはわかっていたし、まことに後味のよくない本であることもわかっていたが、強烈な魅力のある、一種独特の現代小説であることもわかっていた。

 ともあれ、興味のわいた方は、一種、肝試し、腕試しのつもりで読んでみてほしい。ただし、くれぐれも体力と気力の充実したときに。作者のダン・ローズもこれを書き終えたとき、「作家家業はやめる」と宣言したくらいだ。これ一冊書き上げるのに、精も根も尽き果てたらしい。読む方もしんどいが、当然ながら、書く方はもっともっと大変なのだ。

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今を歩いていくしかないんだよ

だめだけどよかったシリーズその3。流星ワゴンを読んだ。ダメな人しか出てこない物語でした。


ファンタジーでリアリズムを見る


4月15日サッカー観戦に行ったときに、2冊の本を読了。
そのうちの1冊、「重松清」著、 「流星ワゴン」。

流星ワゴン文庫
流星ワゴンハードカバー


ダメな男が、幽霊にあったり、過去をやり直したりと、現実離れした設定に苦しむ。
こういうの苦手なんだよね。読むのやめちゃおうかと思った。

挫折せずに読めたのは、過去に戻っても現実のつらさに苦しみ、未来が一向に明るくならないとこ。

ハリウッドの映画のように、過去をやり直してハッピーエンドではなく、ああ、やっぱり現実は厳しく、今を歩いていくしかないんだなと。

子供を持つと、自分のそれくらいのときと重ね合わせてみるものだという。
子供がいないのでわからない。

ちょうど、おばあちゃんが無くなった時期と、この本を読んでいる期間が重なったので、おばあちゃん危篤状態になり、うちの両親が病院に行っている間、普段は俺の部屋になんか来ない犬が、どういうわけか、俺の部屋に来て一緒にTVをみたり、甘えてきたりしたときは、おいおい、おばあちゃんが赤いオデッセイに乗ってきたのか、と思ってしまった。
いつもより、ちょっとやさしくしちゃったよ。

うちの犬は、雷とか花火の音に弱く、その日は飛行機が飛ぶ音にびびってただけだと思うが。


この人の本は、これが初めて。もっと読んでみたいと思う。

たしかNHKのドキュメンタリーに出てて、いじめを苦に自殺した子供の親に対して取材していた。時間がなくて、さわりだけしか見れなかったが興味深い内容だった。

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[マリノス]未だ夢の途中

だめだけどよかったシリーズその2。負け。それにしてもブラジル人てすげーな。


いい試合だったのかな

国立でヴェルディvザスパを見てから、日産スに移動。
航海中・・・: [ザスパ]国立でヴェルディと

J2とJ1の試合では、何が違ったか

・国立から日産スだったので、ピッチまでの距離にとまどう
・観客数
・応援の大きさと一体感。やっぱりね、マリサポのほうが場数が違う。
 まとまり、歌と歌の切り替わりのタイミングやスムーズささなど。比べ物にならん。
・試合中の密度の濃さ。緊張感というか、息苦しくなる感じ。
 試合中はピッチまで遠いから見づらいとか、忘れちまう
・スピード。パス、判断などなど

でした。

試合は3対4で負け。

3得点はうれしい。大島のヘッド、マツダのミドル、狩野の登場間もなくのゴール。
どれも印象的なゴールだった。

しかし、4失点。致命的である。

確かに怪我人多いが、マリノスが目指すのは優勝であり、常勝チームであるわけで。
ところが、もう3敗目だ。

まあ、同点になって、そのまま終わらせようとせず、さらに追加点を求める姿勢が救い。
ゴールへの欲求がビンビン伝わってきた。


それにしても、ブラジル人てサッカーうまいな。
セレッソ、レッズ、ガンバ、俺が見た試合、全部ブラジル人にやられてる。
シジクレイは、ことごとくボールを跳ね返してたし。

もちろんマリノスのブラジル人もスーパーだ。

マツダや中澤がブラジル人にかわされるシーンはもうみたくない。


今がマリノスにとって一番悪い時期、であるように願うばかりである。

J1:第8節 横浜FM vs G大阪 レポート】想定外の乱打戦は攻撃力に勝るG大阪が制す。主力を欠く横浜FM、再三の粘りも及ばず。 [ J's GOAL ]

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[ザスパ]国立でヴェルディと

だめだけどよかったシリーズその1。ヴェルディはあいかわらず。ザスパはいい感じだ。

国立に登場

J2で、まだまだJ1なんて随分先の目標のザスパが国立に登場。 ヴェルディがJ2に落ちたんだということを実感。

客の入りはぼちぼちと。結果的には5000人入ったのか。器がでかいだけにもっと少ないかと思った。

国立借りて、5千人じゃあ赤字なんだろうな。


試合は、前半早々にヴェルディが先制。あああ、やっぱだめか。。。と思いながらも応援を続ける。
圧倒されるかと思いきや、なんとザスパがゲームを支配する。
ディフェンスラインは高く、前線から執拗にプレスを仕掛け、ボールを奪う。
ほとんどが、奪ったら前線へロングボールだけど、たまに中盤でも繋ぐのね。
ボールを奪われそうになると、見方の選手がすかさずフォローに入ってきて、いいタイミングでパスがつながって。
行き当たりばったりじゃなくて、意図した通りにボールを奪いチャンスを作ってるからおもしろい。

それにしてもよく走ってた。

そして、ヴェルディは走らなかった。余裕があってのプレーではなく、やる気なさそう。

でも、こんなに走っちゃうと後半は体力が持たないだろうなと思うのです。


後半はザスパが2点も入れちゃって、おいおいどうなるんだ、まさかこのまま終わるのかと、思ったりもしなくもなかったが、まあそんなに甘くはなかった。


ヴェルディは、その直後に、いることさえわからなかった永井がOUT、そして大橋がIN。
そのあたりから、流れが変ってヴェルディがやる気が徐々に上がってきて、ザスパの体力は徐々に落ちてきて、逆転されて、PKのチャンスを得たがヴェルディのGK高木の冴えたセーブに防がれ、結局は負けました。

負けです。

でもザスパなので、内容がよければいいでしょう。

闘えるチームであるということがわかった。
ヴェルディにも勝てるんじゃないかと、自信を持たせてくれた。

ヴェルディは危険。あれじゃあ、J1復帰は厳しい。なので今のままでいて欲しい。


J2の身分で国立でできるとは思わなかった。
負けたけど、忘れたくない試合でした。

【J2:第9節 東京V vs 草津 レポート】東京V、FW平本のハットトリックで3連勝!草津は健闘するも勝ち点奪えず。 [ J's GOAL ]

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坊さんの仕事

おばあちゃんの葬儀が一通り終わった。これからは桜の咲く頃は、おばあちゃんを思い出すのだろう。


弘法も筆の誤り

なきがらは県を越えて故郷に帰ってきた。
間に「友引」が入るため葬式まで3日間もあったので、コチンコチンに冷凍保存されていた。

きれいにお化粧をされて、今にもふっと口元からなにか言葉が出てきそう。

病院で機械につながれ、ただ息をしていた、ただ心臓が止まるのを待っていた20日間のほうが死体のようだった。

葬式のとき来たお坊さんは、昔から母方の親戚に不幸があったときに世話になっている人。
腰の曲がり具合が、年月を感じさせる。

このお坊さんは、ただお経を上げるだけでなく、生前どんな人であったか、どこでいつ生まれ、どんな人生を歩んできたのかを書いた巻物を、とくとくと読み上げるのである。

(葬儀前日にお坊さん自身が、家族などから話しを聞いて書き上げるのだという)

これを読まれると、亡くなった人の姿が目に浮かび、涙を誘うのである。

10年前におばあさんの息子のときも、2年前におじいちゃんのときも、このお坊さんだった。
今度のおばあちゃんの人生の巻物は、その集大成というか妙に詳細で長く、俺は簡単に眠ってしまったが、母や叔母など昔を知る人は、涙涙であった。

葬儀が終わった後にも、お説教というか、死者への接し方、仏教のいくつかの言葉の由来などを話してくれるのだが、難しい言葉を使わず、わかりやすい話なので、長丁場の後でもついつい話に聞き入ってしまう。

そんなこんなで、いい仕事をする坊さんだと、つくづく思うのである。


告別式も終わり、斎場から火葬場に移動するとき、用意されたマイクロバスに乗ろうか、自分の車で移動しようか、バスの前で思案していたら。。。

ドン!と大きな音が。

見れば、クラウンの鼻先がバスの後部にぶつかっている。
クラウンを運手していたのはあのお坊さんだった。

(バンパーとバンパーがへこんだだけなので、被害は軽度)

坊さんは、びっくりした顔をしていた。

周りの人は苦笑いだった。

けが人はでなかった。

俺は自分の車で移動した。

坊さんはバスや俺たちより先に火葬場に着いていた。
お経を上げながら、棺は火葬されていった。

さよなら、ばあちゃん。

その後、坊さんは、次の予定があったのか、ばつが悪かったのか、そそくさと帰ってしまった。
いつもはゆっくりお昼を食べていくのに。

きっと、修理工場にでもいったのかもしれない。
いや、自分でお払いをしたのかもしれない。

バスの修理代をお坊さんに請求したのかはわからない。

弘法が筆を誤った、坊さんの仕事だった。

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俺が初孫だったんだ

今日4月7日は、入学式や入社式が多かったようだ。旅立ちも人それぞれ。さよなら、ばあちゃん。


春、再会

あと1から2週間。そう言われて3週間弱。

おじいちゃんが亡くなって2年と数ヶ月。

おばあちゃんが天国へ旅立ちました。

きっと、おじいちゃんと一緒になった。

おじいちゃんは、最後までガンで苦しんだ。

おばあちゃんは、クモマッカシュッケツで突然に。
病院に運ばれたが、一度も目を開けることはなかった。

おじいちゃんとおばあちゃんの子供は4人で
一人だけ男で、あとは女。

その一人息子は10年前にノウシュヨウで亡くなった。
その一人息子の嫁は、おじいちゃんが亡くなったときに
おばあちゃんを追い出した。

おばあちゃんは長女の家に移った。

たまには、次女の家にも遊びに来た。
次女の息子が俺で、俺は何をしただろうか。

葬儀はおばあちゃんの故郷で行なう。
だから、県を越えておばあちゃんの体は運ばれてくる。

おじいちゃんと息子と再会できるのだから、
きっと幸せなはずだ。

中学校くらいまで、俺の誕生日には電話をくれた。
弟にも従兄弟連中にもそのバースデー・コールはなかった。
俺だけだ。

俺が初孫だったんだ。

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