カテゴリー「書籍・雑誌」の14件の記事

15歳のネイサンが、僕の人生はつづくと言う

「僕らの事情」を読んだ。ニュージーランドの高校生たちの物語。主役は毒舌な車椅子の少年。


勇気をもって

こんな風にジョークで切り返せたらいいなと思わせてくれた。
深刻な状況を笑いに変えられるジョークは素晴らしい。魔法の杖だ。


サイモンは筋ジストロフィーで車椅子を使って生活しているけど、勇気がある。
困難を乗り越えながら普通の高校に通い、毒舌交じりのユーモアを放つ。
自分の病気のことを正確に話すのは必要以上にやさしくしてほしくないから。

ネイサンはサイモンの毒に、これまたとびきりのユーモアで切り返す。勇気をもって。
傷つけるのか、笑わせるのかギリギリのところだ。


人と対等に付き合うとは、逃げないと言うことでもあるんだ。

ネイサンの勇気あるやさしさが胸に残る。


僕らの事情。

だんとつ美人の女子はブレイディで、そうではないが人懐っこい女子がネリータで、そんな女の子もでてくる。

筋ジストロフィーとはどんな病気なのかがわかった。
どう接していいかわからない、それがこの本を読む前の感覚だったが、
女、ゲーム、その他くだらないもの、そんな話しをすればいいだけのことなのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

今を歩いていくしかないんだよ

だめだけどよかったシリーズその3。流星ワゴンを読んだ。ダメな人しか出てこない物語でした。


ファンタジーでリアリズムを見る


4月15日サッカー観戦に行ったときに、2冊の本を読了。
そのうちの1冊、「重松清」著、 「流星ワゴン」。

流星ワゴン文庫
流星ワゴンハードカバー


ダメな男が、幽霊にあったり、過去をやり直したりと、現実離れした設定に苦しむ。
こういうの苦手なんだよね。読むのやめちゃおうかと思った。

挫折せずに読めたのは、過去に戻っても現実のつらさに苦しみ、未来が一向に明るくならないとこ。

ハリウッドの映画のように、過去をやり直してハッピーエンドではなく、ああ、やっぱり現実は厳しく、今を歩いていくしかないんだなと。

子供を持つと、自分のそれくらいのときと重ね合わせてみるものだという。
子供がいないのでわからない。

ちょうど、おばあちゃんが無くなった時期と、この本を読んでいる期間が重なったので、おばあちゃん危篤状態になり、うちの両親が病院に行っている間、普段は俺の部屋になんか来ない犬が、どういうわけか、俺の部屋に来て一緒にTVをみたり、甘えてきたりしたときは、おいおい、おばあちゃんが赤いオデッセイに乗ってきたのか、と思ってしまった。
いつもより、ちょっとやさしくしちゃったよ。

うちの犬は、雷とか花火の音に弱く、その日は飛行機が飛ぶ音にびびってただけだと思うが。


この人の本は、これが初めて。もっと読んでみたいと思う。

たしかNHKのドキュメンタリーに出てて、いじめを苦に自殺した子供の親に対して取材していた。時間がなくて、さわりだけしか見れなかったが興味深い内容だった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

神の手と守護者(キーパー)

スカーペッターシリーズはまだ続くのか。。。新しいシリーズ物にチャレンジしてみた。

10年以上の付き合い

検死官ケイ・スカーペッターのシリーズの最新刊。
だんだんつまらなくなってきて、もはや惰性で買っているのですが、今回も案の定、不作です。

殺人犯は捕まるのですが、発覚したルーシーの病気のことも、マリーノとリーバの新たな恋の話しも、アカデミーでのスキャンダルも、なんもかんも中途半端。

上下巻の2冊でいろんな話しを詰め込んで、こんな終わり方か!?


一作目の「検屍官」から読んでいるので10年以上の付き合いにもなる。
いまさら買うのをやめるのもあれなんで、きっと次回作も買いますが、読後のがっかり感は寂しいです。

もっとシンプルでいいのに。


神の手(上)

神の手(下)

パトリシア・コーンウェル~検屍官シリーズ~

ボディーガード アティカス

ボディーガードを職業とする、アティカス・コディアックとその仲間たちのお話し。
アメリカという危険と日本ではボディーガードに求められるものが全然違うのだろうな。
妊娠中絶に反対して婦人科医師を殺しちゃう国、銃が溢れている国。

緊迫感は伝わってきたのですが、展開が早すぎてついていけない。
どうでもいいとこの説明は冗長で、肝心のとこが端折られている感じ。

それでもページをめくる手は止められなかった。

皮肉めいてちょっと遠まわしなセリフが数々でてくるのもいい。

続編も読んでみたいと思った。
守護者(キーパー)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

この旗がおまえの心に光を当てる

ついに最終巻、北方水滸伝。1冊がとても重い。何人もの男の一生がここで終わる。しかしこの旗がある限り。


足掛け5年の道のり

第1巻の発売が2000年の10月。ちょうど三国志を2読し終えた頃、店頭で発見した。三国志の次は水滸伝かと胸がときめきすぐに勝ったのを憶えている。

北方謙三『水滸伝』公式WEB

あれから5年が経ち、19巻でついに完結。108人の男の生き様が書き込まれている。
敵対する政府軍の人間模様も丹念に色濃く描かれており、中だるみする間もなく、最後までぐいぐいと引き込まれてしまった。

この作品で賞も頂いたそうで。
これからもっとたくさんの賞が増えるだろう。
司馬遼太郎賞に北方謙三さん…「水滸伝」再構築評価
 同財団によると「中国の古典を分析、解体した上で見事に『北方水滸伝』として再構築し、大長編を緊張感を保ちつつ書き上げた力量」が評価された。

水滸伝(19(旌旗の章))

梁山泊にはためく「替天行道」の旗。
この旗がある限り、この物語はまだまだ続く。
次回作は「楊令伝」!!!
宋江が楊令に旗を渡すときに言う「この旗がおまえの心に光を当てる」このセリフがいろんな意味を持って胸に響きました。

小説すばる11月号

ビッグ・トーク!
北方「水滸」を語りつくす
水滸続編、
「楊令伝」執筆宣言
北上次郎 vs 北方謙三
「北方『水滸伝』は戦後日本の大衆小説の最高峰だと思います」
「『水滸伝』は終わったけれど、物語は通過点です。まだまだ続きます」

特別グラビア
北方謙三、民族の地平線を歩く

編集部へのポストカード
vol.42 大連から 北方謙三

「水滸伝」19巻完結 北方謙三さん : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


替天行道

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ハリウッドのような恋なんてないだろ?

梁石日の「終りなき始まり」を読んだ。在日の国籍とは?男と女は激しく愛しあうほど傷つくもの。

言葉をとり戻すことはできない

終りなき始まり(上)

終りなき始まり(下)


在日朝鮮・韓国人の社会に対しての鬱積した思い、そこからくる激しいエネルギーを感じる。
そして、なんてリアルな男と女の会話。

俺の周りにも、あんなに仲良かったのにボロボロになって別れる男女のパターンが割りとある。幸か不幸か俺はないが。

ドラマやメジャーな映画を好きなれないのは、その辺のうそ臭さが嫌だというのもある。
不倫している男が主人公なのですが、なかなか離婚できず、愛人との関係は密になるばかり、時間の経過とともに変り行く時代背景と、それぞれの人物の心理描写が濃厚に描かれている。

切なさだけが残る読後感でした。

・立ち読み機能が素敵
朝日新聞社の本:書籍:検索結果

・ゲストは梁石日
週間ブックレビュー 2002年11月24日の放送内容

| | コメント (0) | トラックバック (0)

戦況は刻一刻と変わり、新星が現れた

ついに18巻まで来た。19巻で完結ということなので、ああもうすぐ終わっちゃうよ。


ついに楊令が立つ

水滸伝のスペシャルなWEB
北方謙三『水滸伝』


水滸伝(18(乾坤の章))
を遅ればせながら読んだ。

マリノス戦をみに日産スへ行くには片道2時間30分くらい、電車に乗るので読書しまくりである。

梁山泊軍と宋軍の戦いは、一進一退で未だ決着はつかず。

大軍の決戦シーンの描写が、より緻密で細部にまで渡り、刻々と変わる戦況が直に伝わってくるようだ。

楊令が子午山から降りて、ついに戦場に現れた。各将校にあいさつしていくシーンにはジーンときた。

梁山泊の希望の光だし、確実に大きな戦力になる。

「小説すばる」での連載はもうおわっているようで、次の19巻が最終巻となる。
うれしいようなかなしいような。

この18巻でも主役とも言える中心人物が戦死してしまう。非常につらかった。

連載終了後のエッセイより

 うまく描きあげた人物が死んだりすると、私は読者以上に落ちこんだかもしれない。漢がひとり死んだ夜は、ウイスキーの封を切り、翌朝にはそれが空っぽになっていることも、一再ではなかった。『水滸伝』の男たちへの弔い酒で、私の肝臓はかなりダメージを受けたはずである。

読んだ後に立ち上がれなくなるんですよね。どっぷりと疲れるというか、体力を使う小説です。


その他、北方謙三のインタビュー
わたしのベスト健康法 北方謙三さん

作家の読書道:第5回 北方謙三

| | コメント (0) | トラックバック (1)

これが最終決戦か

水滸伝、13と14巻を読後。


パワーの源

北方謙三の水滸伝は、読むのも疲れるほどエネルギーを感じます。

著者自信がラリーに参加したことがあるというほどのエネルギーの持ち主。

[POWER Web] Power Talk - 北方 謙三

この年でそんなものに参加したら、絶対死ぬからやめろって周りから止められたけど、今の若い奴らが行けもしないようなところにあえて行ってやろうと思ってね。

同WEB

人生の中で損だけど命を賭けてやってやると思った奴とポワーンと生きてきた奴を比べたらね、最終的に一対一だったら命賭けてきた奴の方が勝つよ。
 今の奴らのかわいそうなところというのは、その『熱さ』がわからない。だって、今の時代に『連帯』とか言ったって『バカ』としか言われないもの(笑)。


水滸伝WEBのエッセイの最後で
全身全霊で、私は書き続ける。
とあるように、読み手にもそれなりの覚悟が。

まとまった時間を作って、一気に読まないと頭の中に入ってこないですね。


水滸伝(13(白虎の章))

強力になった青連寺が梁山泊の拠点を巧妙に攻撃する。文字通り死守する梁山泊の好漢たちとの激闘に、手に汗握る。


水滸伝(14(爪牙の章))
いよいよ全面戦争が始まった。

早く、続きが読みたい・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

暑い夏の夜は

暑い夏の夜は、本を読んだり、音楽を聴いたりして、体温を下げるのだ。


怖い本

トマス・H・クックのミステリー、記憶シリーズ。そのなかでもこいつは最高に怖い。


夜の記憶 トマス・H.クック


「訳者あとがき」に、「この小説は気の弱い読者には勧められない」とありますが、まさにその通りで、ゆっくりと主人公がある事件の謎解きをしていく中で、主人公の暗すぎる過去が紐解かれていく。その過去がとても、暗くて悲しいのです。


いわゆるホラーものの怖さではなく、人間の闇です。

ゾクゾクっとして、背筋が凍るような読後感です。

チベット・ミステリー


どこまで真実なのか、中国に抑圧されているチベットを舞台にしたミステリー。
中国とチベットの関係ってよく知らなかったけど、中国はチベットの寺院の破壊や僧侶への暴力など、とんでもないことをやっているのです。

中国人に脅えながら暮らすチベットの人々の生活を舞台に、奇妙な殺人事件を解決する中国人で囚人だった男。


この物語で書かれている、チベットの”非暴力の精神”は、強く心に響きます。

今のところ三部作です。三作目は、チベットの高地でストーリーが展開され、ひんやり、します。


頭蓋骨のマントラ(上)
/ 頭蓋骨のマントラ(下) ・・・ 強制労働収容所から事件は始まる


シルクロードの鬼神(上)
/シルクロードの鬼神(下) ・・・ 舞台は砂漠に移る。


霊峰の血(上)
/霊峰の血(下) ・・・ 高い山々を超えても、なお中国人におびえなければならない。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

今週のマガジン

先日、出張だったので久しぶりにサッカーマガジンを買いました。


Jネタはこれだけ?

最近のマリノスはどう書かれているのかと、特にいい試合が多いし、結構楽しみだったのですが・・・。
見事に代表ネタばかりでした。

巻頭はジーコのインタビューで始まり、各世代(A代表、U-23,19,16)の代表に女子の代表にと、がっかりの内容ばかり。

週末に行なわれたJリーグの試合結果が1試合1ページ(カラー)あるだけでした。

そんな中でも大住さんが「ああ言えば、こう蹴る」でジュビロとマリノスは過密日程なので優勝候補から外していたが、今の状況に驚いていると。
城南とのアウェーゲームは感動的ですらあった、と書いています。

後は中途半端なEURO2004の記事がいくつか。。。

売れる雑誌を作ろうとするとこうなってしまうのか。

今週のマガジン
今週号表紙


日本代表はドイツに行けますか?

代表はJの結果だと思うのですよ。
ゴールランクを見ても、1位エメルソン(11)、2位グラウ(9)、3位アラウージョ(6)と、外人のあとに、4位に奥を始め日本人が5ゴールでいく人か登場します。
J1 1stステージ 得点ランキング(SS)


日本を代表するFWがベスト3に入ってないと、ワールドカップ出場とか言われても説得力ないですね。

決定力不足をね、ジーコのせいにしてもねえ。Jリーグでこの程度ですから。世界を相手に何点取れるのかと。


今、日本のサッカーは駆け足で歴史を作ってきたわけで、このままの勢いで走り続けることはできないでしょう。つまづくことも転ぶこともあるだろうし。そんなに急がなくても・・・と思うわけです。

ただ、この駆け足の時代に生きていることを幸せに思い、これから起こる事実をしっかりと受け止めたい。

ドイツに行けるとしたら、史上最強選手トシヤが連れて行ってくれるだろう。


イングランドですか

イングランドと親善試合をやることを、今週号を見て初めて知ったわけですが、注目はルーニーとランパードかな。
ランパードはCLでもプレミアでもかなりのご活躍だったそうで。
ルーニーは、最近どうなのでしょう。

久々にイングランド代表が見れるのはうれしい。

日本代表イングランド遠征
03:55-06:00 イングランド vs 日本 (日テレ系・除UMK)

4時かよ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

まんげつに銃弾

なぜかアクセス数が多いと思ったら「風転」でヒットされてました。


事件


なんと花村萬月氏の自宅に銃弾が打ち込まれていたと。
作家の花村萬月さん宅に弾痕 銃刀法違反容疑で男を逮捕(www.asahi.com)
28日午後2時50分ごろ、東京都三鷹市下連雀4丁目の作家花村萬月さん(49)=本名・吉川一郎=の自宅から「発砲音がして玄関ドアに穴があいた」と110番通報があった。警視庁三鷹署員が駆けつけると、ドアのガラスを貫通した銃弾が玄関の天井などから見つかった。

そして、犯人は約20分後に捕まり、「風転」のことを言ったと。

調べに対し、竹内容疑者は昨年12月、花村さんが出版した小説「風転」など数点の著作をあげて「小説の中で人格を誹謗(ひぼう)中傷された」などと花村さんに電話で因縁を付けたことがあるとしているという。


いやあ、風転に出てくるやくざはもっと知的でそんなしょぼいことしないぞ。
きっと、最初のほうに出てきて、あっという間に殺されてしまうほうに違いない。間違いない。

関連記事:両親への思い


日記には


花村萬月 公式ホームページ
の日記では当日の模様が書かれています。

朝の九時過ぎまで仕事をしていて、体調不良のまま横になり、連続した爆発音のようなものを耳にして、階下に行ったところ、弾丸が貫通した痕と着弾した痕を発見しました。なんともきな臭く、銃弾が撃ち込まれたということを悟りました。銃弾の威力が烈しく、ちょっとした修羅場でしたが、もったいないので書きません。

書いてくれ~、もったいないって。どれくらいの威力だったのかやっぱり知りたいですな。

そんな日記も先月いっぱいで終わってしまった。
事件が原因ではなく、日記自体が本になるからだそうです。


彼の作品、暴力と宗教がからんでくると面白い。

これいいっすよ
イグナシオ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧